白ワインを飲む方の中で、「そのままワインを飲むより、ちょっとアレンジして飲みやすくして楽しみたい」「お酒は好きだけど、ワインをそのまま飲むのはまだ慣れない」といった方もいらっしゃるのでは?
特にご自宅でワインを飲む際には、シーンや気分に合わせてアレンジしたり、割ったりしたりする楽しみ方も良いですよね!
この記事では、ソムリエである筆者がワインを美味しくアレンジしたい!といった方のために、ワインを使ったカクテルの作り方についてご紹介します。ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
アレンジして楽しむ|白ワインの美味しい飲み方
白ワインをアレンジして楽しむときの注意点
1.白ワインはよく冷やしておく
白ワインをアレンジしてカクテルのような形で割って飲む場合、白ワインは事前によく冷やしたものを使ってください。氷で冷やしても良いのですが、ワインが冷えていないと仕上がりがぬるくなってしまい、味わいがぼやける原因になります。
2.開封して3日以内のものを使う
白ワインはどうしても開封してからは空気に触れて酸化が始まり、爽快な香りが弱くなったり味わいのバランスが崩れてしまいます。ボトルのワインを使う場合には、開封後3日以内のワインを使ってください。
または、ボックスタイプのワインもおすすめ!ボックスの中にパウチが入ったスタイルで、ワインをちょっとだけ使ってもパウチが潰れて空気が入らないので、開封後1-2ヶ月は味わいが悪くなりません。ゆっくりとちょっとずつ飲むことができるので、白ワインを使ったカクテルやサングリアのベースにするのにピッタリ!
【タイプ】白ワイン
【容量】3000ml
【ヴィンテージ】2021
【生産者】マス ド ジャニーニ
【産地】フランス ラングドック
【ぶどう品種】ソーヴィニヨンブラン60%, グルナッシュブラン20%, ヴェルメンティーノ20%
【ソムリエがおすすめする】白ワインアレンジレシピ15選
1.スプリッツァ
スプリッツァーは、白ワイン90mlと炭酸水60mlをシンプルに混ぜ合わせた定番の白ワインカクテルです。要は「白ワインのソーダ割り」です。爽やかな味わいが特徴で、レモンやライムのスライスを添えるのが一般的です。
ドイツ語の「シュプリツェン(spritzen)」(弾ける、はねるの意味)から名付けられたこのカクテルは、氷を入れて冷やして飲むのもおすすめ。また、炭酸の量を増やせばアルコール度数が低くなるため、お酒が苦手な人でも比較的飲みやすいです。
2.キール
フランス・ブルゴーニュ地方で発祥したキールは、当時の市長であったキャノン・フェリックス・キール氏に由来する名前を持つカクテルです。このカクテルは、辛口白ワイン60mlとクレーム・ド・カシスリキュール10mlを混ぜ合わせて作るもので、アルコール度数は約14度となっています。
カシスの甘みが加わることで、女性にも人気の高いカクテルとなっています。キールを作る際は、氷を入れずに、白ワインとカシス両方をしっかりと冷やしておくことが、おいしく飲めるポイントとなっています。
たまに間違えられることがあるのが、「キティ」というカクテルです。こちらは、赤ワインをベースにジンジャーエールを加えて作るものです。
3.オペレーター
オペレーターは、白ワインとジンジャーエールを同量で混ぜ、レモン果汁を加えることで生まれたと言われているカクテルです。アルコール度数は5~7度とさっぱりとした飲み心地で、ジンジャーエールの量で調整できるので、アルコールが苦手な人でもおすすめです。
その由来は、パイロットが白ワインにジンジャーエールを入れて飲んでいたことからと伝えられていますが、真偽のほどは不明です。
似たジャンルのカクテルに、「カリモーチョ」がありますが、こちらは赤ワインをコーラで割ったカクテルです。
4.白ワインクーラー
夏の夜を彩る爽やかな赤色の白ワインクーラー。冷やした白ワインとオレンジジュースを3:1の割合で混ぜ合わせ、オレンジキュラソーとグレナンデシロップをティースプーン1~2杯ずつ加えることで、より本格的な味わいを楽しめます。
アルコール度数は約12度。氷を入れたグラスに注ぎ、スライスしたオレンジを添えると、おもてなしにもぴったりです。フレッシュなオレンジジュースと合わせるので、白ワインもフルーティなものを選ぶのがおすすめです。
5.シンフォニー
ピンク色を基調とした優雅なカクテル。白ワイン80mlにピーチリキュール15mlを加え、グレナンデシロップ5mlとシュガーシロップ10mlを入れて完成した、甘口ながらアルコール度数は約14度と高めなカクテルです。果実感の強い味わいが特徴で、女性に人気のドリンクです。
6.ビアスプリッツァー
スプリッツァーの炭酸水を使用することで、ビアスプリッツァーという新しい飲み物を楽しめます。ビールの苦みと白ワインの酸味が絶妙なバランスで、ビール党の人にもおすすめです。割るビールの種類を変えることで、さまざまな味わいを楽しむことができます。飲み比べながら自分好みの組み合わせを探してみるのも楽しいでしょう。
7.キスール
キスールは、赤色に輝く美しい見た目と、マンゴーやパッションフルーツなどの南国果実を使用したチャールストンフォリーズを加えた贅沢な味わいが特徴の甘口カクテルです。白ワイン30ml、カシス10ml、ピーチリキュール10ml、グレープフルーツジュース20ml、チャールストンフォリーズ10mlを加えて作ります。
チャールストンフォリーズは、トロピカルな香りと果実の甘みが特徴のリキュールですが、「家庭で揃えるのは少し大変・・」といった方は、ぜひお近くのバーでオーダーしてみてください!
アルコール度数は低めなので、食後のデザート代わりにもぴったりなカクテルです。仕上げにチェリーとミントの葉を添えると、見映えのよさがさらにアップします!
8.ピーチレディ
ピーチレディは、日本人が考案した白ワインカクテルとして有名です。白ワイン90ml、ピーチリキュール30ml、ストロベリーシロップ30ml、牛乳30mlをシェイクします。甘みのあるリキュールを使うことで、まろやかな味わいが楽しめます。
「シェイク」とはカクテルを作る上での技法の一つで、氷と液体をシェイカーと呼ばれる容器に入れて振るものです。
アルコール度数は約8度で、かわいらしいピンクの見た目が特徴で、女性にぴったりのカクテルです。
9.フーゴ
夏にぴったりな爽やかな味わいを楽しめるフーゴに、欧米で親しまれているハーブ「エルダーフラワー」を取り入れました。1:1の辛口白ワインと炭酸水に、エルダーフラワーシロップを好みに応じて適量入れ、ミントの葉とライムを添えれば完成です。
エルダーフラワーシロップは、ハーブ専門店や輸入食料品店のほか、最近はIKEAでも販売されています。
エルダーフラワーシロップをカクテルに使いきれない場合は、よく冷えた炭酸水に加えてノンアルコールドリンクとしても楽しめるのでオススメです!
10.ベレッタ
ベレッタは、アルコール度数が高めながらもさっぱりとした味わいが特徴です。90mlの白ワインに、ベルモット30ml、ジン15ml、オレンジキュラソー15mlを加え、仕上げにアロマティックビターをひと振りすることで、本格的な味わいを楽しめるカクテルに仕上がります。アルコールに弱い方は、ジンやベルモットの量を調整して、さまざまな風味を楽しんでみてください。
11.白ワインミモザ
白ワインミモザとは、シャンパンを使用したカクテルの白ワインバージョンです。材料としては、白ワイン(60ml)とオレンジジュースを必要とし、作り方は、ワイングラスに氷を入れた後、白ワインとオレンジジュースを入れるだけです。結果として、フルーティなカクテルが出来上がります。
12.ワインデイジー
「ワインデイジー」とは、白ワインにレモンジュースやグレナデンシロップなどを加えたスタイルで飲む飲み方です。「デイジー」とは、「ヒナギク」という意味の他に「素敵な物」という意味もあります。
材料としては、白ワイン60ml、レモンジュースの適量、グレナデンシロップ2tspが必要です。作り方は、まずクラッシュアイスをワイングラスに入れ、材料を入れて軽く混ぜ、レモンスライスやフルーツを飾り、ストローを添えて完成となります。
13.ファンタジア
ファンタジアは、白ワインをベースに、ピーチリキュール、アプリコットブランデー、レモン・ジュースを加えて作られるスッキリフルーティなカクテルです。作り方は、ゴブレットグラスにクラッシュアイスを入れ、材料をシェークして注ぎ、マラスキーノチェリー、ミントチェリーを飾るだけです。
14.白ワイン×グレープフルーツジュース
初夏を彩る、フレッシュなグレープフルーツジュースと白ワインを1:1の割合で混ぜ合わせ、冷やしたものを使用して作った、ドライなカクテルをお楽しみください。
15.白ワイン×紅茶
夏には、白ワインとアイスティーを組み合わせることで、さわやかな味わいを楽しめます。白ワインと紅茶の割合は1:2で、紅茶が多めとなっています。紅茶には、ベルモットの香りがするアールグレイがおすすめです。冬には、ホットの紅茶を使って割ると体が温まります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ワインはもちろんそのまま飲んでも美味しいですが、炭酸水やジュース、他のリキュールなどを加えてアレンジすることで、もっと味わいの幅が広がって楽しむことができます。
度数が低いものは、明るいうちから飲むのも楽しいですね!
色々なアレンジを試して、ご自分の好きな味わいに出会えたら嬉しいです!